ちかてつそば 方南町店
東京都杉並区方南2-12 地下鉄方南町駅2番出口
コロッケそば=370円
---------------------
コロッケそばのあるいい感じの立ち食いそばやさんないですかね、と友人に聞いたら教えてくれたお店です。
中野坂上に髪切りに行くついでに方南町まで足をのばしてみました。
方南町。小学生の頃自転車で鉄道模型店に通って以来かもしれません。
ちかてつそば方南町店。方南町駅の2番出口、環七じゃないほうのより渋い出口を出たすぐのところにあります。

とっても狭いですよ。狭い店内に狭いカウンターで4人がやっとくらい。厨房とカウンタースペース含めて全部で四畳半切るかもしれません。
でも、とてもいい感じ。手書きの張り紙がびっしり。こういう店構えは期待が高まります。
地下鉄そばっていうくらいなので、東京メトロと関係あるのかなと思って調べたところ、いちおうメトロフードサービスのサービスみたいです。
みたいです、というのは、会社の沿革にも現在の店舗展開にも載ってないんです。
「メトロフードサービス 沿革」
最初にちかてつそば門前仲町店ができて、その後東陽町店ができて、じゃあ方南町店はいつできたんだろう、ってところがぜんぜんわかりません。もしかしたら、もはや契約は切れてるけど長年親しまれた店名なのでそのまま、みたいなケースの可能性もありますね。
とりあえず、期待しつつコロッケそばを注文。
「四畳半コロッケ蕎麦大全」

いい感じの佇まいです。箸立てがタイガー。カウンターはすごく狭いです。
青菜の類もわかめもありません。濃いからいつゆとゆで麺とコロッケ。シンプル。
他のサイトとかで「つゆが熱め」とありましたが、そんなに感じませんでした。でもまああつあつだったかな。
なにしろコロッケにしか興味がないもので。。。

コロッケは家庭的なタイプ。西荻窪の笠置そばのおねえさんが「そばに合わなくてダメ」って話してたヤツです。
衣は普通にさっくり揚がっていて、中はミックスベジときめ細かいおいも。衣はどんどんはがれてきます。
なもんで、最初に出された時点ではコロッケ上部はまだ水没していませんね。

ふわっとさっくり。衣もはがれる。急いで食べます。やはりちょっとつゆが熱めなせいもあって、コロッケが先に食べ終わっちゃう感じ。久しぶりに溶けるコロッケそばです。コロッケを大半食べ終わったあと、ゆっくり麺とつゆを戴きます。意外とコロッケの香ばしい部分がつゆに残っていて、なかなかいい感じ。たまには溶ける系もいいですね。
このお店、いろいろ楽しかったです。天ぷらがすごく充実してます。天ぷらも家庭的なタイプ。種類も豊富。もう少しおなかが空いていたら、コロッケ以外もトッピングしたかったです。
あと、気になったのが店員さん。この狭い厨房にふたりいらしたのですが、ひとりが「俺、ギターのリペア工房で40年マスタービルダーやってますけど」的なおじさん。もうひとりは若い女性で「あたしは渋谷のクラブとかでサックスソロ定期的にやってますんで」みたいな、妙におしゃれで骨がある感じ(ハットかぶってました)。どういういきさつでこのふたりが店員なのか、さっぱりわかりませんでした。他のブログでは「おばさんがひとりでやっていた」という話もありましたので、その3人がご家族なのかもしれない、とちょっと想像しました。
その他、張り紙が気になります。

朝早いぶん、夜は早めに閉まりますね。まわりの商店街もそんな感じだったので、これが方南町タイムなんでしょうね。
あとけっこうあちこちに貼ってあったのですが、

「お薦め!ぬるいそば」「ぬるそばあります」とあちこちに貼ってありました。確かにちょっとつゆがあつあつなので、急いで食べる人には少しぬるいといいかもですね。

地下鉄出口の反対側、商店街側はこんな感じになってました。なるほど、家庭的な天ぷらが売りなのも納得。実際、とおりすがる奥様が、天ぷらだけ買って帰ったりしてました。こういう地域密着感もいいかもですね。
○総評 ★★★☆☆
方南町だからこそ成り立つ感じ。大手町ではこの感じは出せません。街に後押しされた家庭的立ち食いという事で★1こ追加です。次回は天ぷら食べたいです。
大きな地図で見る